アクリル板を切るときに使うアクリルカッターですが、カッターとは言うものの角の部分を何回もスライドさせて切るというより削りながら溝を掘って使います。アクリルカッターの刃は角だけ一番良く使うので使っているうちに角が丸くなって、結構すぐに切れ味が悪くなります。
替刃を交換すればいいのですが、砥いで使えるのでは?と思ったので試してみました。
アクリルカッターの使い方
私はカッターナイフのブランドで有名なオルファのアクリルカッターを使っています。オルファの商品名は「プラスチックカッター」です。

今回はプリント基板を作るのに生基盤を切断するのにアクリルカッターを使いました。
初めは切りたい部分に定規を当てがって彫り込むように板を削って行きます。
2~3回アクリルカッターで引っ搔いたら、後は定規無しで何回も削って板の半分くらいまで削れたら「パキッ」と手で板を折るようにしてアクリル板やプラスチックの板を切断できます。
アクリルカッターは使っているうちに切れ味が悪くなる

アクリルカッターの刃の使用前の状態とプリント基板を2か所切断して使用した後の刃の状態を比較してみました。
一番よく使う角の部分が見て分かるように丸くなってしまっています。
プリント基板が普通のプラスチックやアクリルとも違い繊維が混ざっているのが原因かもしれませんがプリント基板を切ると結構すぐに切れなくなってしまいます。


iPhoneに60Xレンズを付けて見てみると一目瞭然です。
アクリルカッターの替刃を砥いでみた

アクリルカッターの切れ味が悪くなり、替刃は高い物ではないですが手持ちがありませんでした。今欲しいけどカナダのオンタリオ州ではコロナウイスの影響でロックダウン中。ホームセンターもオンラインでのオーダーしか受け付けていません。
そこでディスクグラインダーで砥いでみることにしました。
ディスクグラインダーは安い物だと2~3000円で買えるので1個持っておくと便利です。
写真の私のグラインダーは二台目で、一台目は車のマフラーを切ったりして長時間、高負荷で使っていたので壊れてしまいましたが安物でも十分に使えます。
グラインダーでアクリルカッターの刃を砥ぐときは、刃だけでは持ち手がなく安定しないので砥ぐ替刃をカッター本体に取り付けて行いました。

初めは砥ぐというより画像の位置でカットするような形で角を出せないかと思ったのですが上手くいかず、普通に包丁を砥ぐように歯の部分を削りました。

若干焼きが入ってしまいましたが、角は出すことができました。

60Xで見るとこんな感じ。

実際に使ってみると、バッチリ切れ味が戻りました。
とりあえず、自分の使いたかった分は鈍らになった刃を砥いでプリント基板を切ることができました。
ただ、切れ味の持続性は新品より大分短くなってしまっていたので、ディスクグラインダーの砥石の番数が高く目が細かい物を使って上手く砥ぐことができれば替刃を買わず全然実用レベルだと思います。
以上、参考になりましたら幸いです。
コメント
削るのは片面だけですか 両面削るのは必要ないですか
教えて下さい よろしくお願いします。