自分はアクセサリーを普段身につけないので自分のものではなく、彼女のネックレスのチェーンが途中で切れてしまい直してほしいと頼まれたので修理してみました。
アクセサリーはガストーチと銀や半田などで接合するロウ付けでくっつける一般的ですが、今回は電子工作で使う半田ごてを使っています。
切れたネックレスの接合方法
ネックレスのチェーンのリングが大きいものであればラジオペンチ等で一度開いて、ワッカを通してから閉じれば繋げられるのですが、このネックレスは1個1個のチェーンが非常に細く(約1mm)で壊れやすく掴むのも大変なのでくっつける方法を考えました。
金属用瞬間接着剤
金属専用の瞬間接着剤があるのでこれを使うのが一番簡単かなと思いましたが、瞬間接着剤は白っぽくなるのと、一発勝負で間違えてくっつけてしまうと修正するのが大変です。
金属と樹脂とか材質が違うもの同士をくっつけるのには有効です。
ロウ付け
ロウ付けは指輪やネックレス等ジュエリーの製作でプロが使っている接合方法です。
くっつけたい材料にフラックスを塗り、ガストーチを使って銀や半田・銅・アルミなどのロウ材と呼ばれる棒状の材料を溶かして流し込むことで金属同士を接合します。
半田付け
ロウ付けの道具を持っていなかったので今回は半田付けで補修を試してみました。
使用したものは半田ごて、フラックス、半田の3点セットです。
ネックレスのチェーンを半田付けでくっつける
父親の工具箱からもらったおそらく30年物?の半田ごてと100均の半田、日本語が怪しいMade in chinaの固形フラックスを使ってやっていきます。
半田ごてに電源を入れる前にこて先にフラックスを塗っておくと、半田がなじみやすくなります。
半田付けはフラックスが無くともできますが、フラックスが無いと材料に半田が流れ込まず上手く行かないことがあるので特に電子工作以外の用途で使う場合は必須です。
ネックレスの接合部にもフラックスを塗っておきます。汚れや油分があると上手くいかないので、作業前にネックレスを中性洗剤で洗っておきました。
右手に半田ごて、左手に半田を持って作業するので切れたネックレスのチェーンは鉄の定規と家に転がっていた蝶番で挟んで固定しました。
18.5cmのところを半田付けします。
フラックスの塗りが甘くて片側だけ半田が流れ込まず、上手くくっつけられなかったので、フラックスをもっと多めに塗って再トライ。
ちょっと半田盛り過ぎてしまいましたが、良い感じにくっつきました。
左手に半田を持つのではなく、こて先に半田を盛って、ネックレスに当てる形で半田付けするのがやり易かったです。
盛りすぎた半田はヤスリ掛けして整えます。
半田が接合部分以外にも流れ込み過ぎて、曲がらない部分が大きくなってしまいました。
半田吸い取り線等で修正できなくも無いですが高級なものでもないし、DIYのご愛嬌と言うことで了承もらえました。
完成!
実はこれが二回目で左上の若干黒ずんでいるところが前回半田付けで修理した部分です。
右側が今回修理したところ。強度は十分で修理失敗したときにやり直しも効くし半田付けでの接合はオススメです。
ぱっと見て目立たないので彼女には満足してもらえました。
以上、参考になりましたら幸いです。
コメント
ピアスの折れた部分をはんだ付けで直そうと思ってるのですが、銅テープとかは無くても行けそうでしょうか?