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中古の冷蔵庫を改造してDIYで自宅にビールサーバー作ってみた

DIY 自宅ビールサーバー 自家製ビール・ワイン

自宅にビールサーバー欲しくないですか!?
そもそも私は毎日ビールを飲んでいます。酒豪ではなく、夕飯と一緒に1~2杯だけですが。
昨年から私は趣味でビールを自分で作るようになって(カナダでは販売しなければお酒を造るのは合法)何十本もビールをボトリングするより、ビールサーバーにした方が効率的なので遂に決行しました。

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自宅ビールサーバーのすゝめ

私がおススメするのは業務用ビールサーバーです!
家庭用として販売されている小さいビールサーバーではございません。

こんな感じの缶ビールで使える小さいビールサーバーというのも市販されていますが、これは超音波で泡立てているだけなので個人的にはあまりおすすめしません。

自宅でお店と同じ美味しいビールが飲める

缶ビールや瓶ビールとは泡が違います。綺麗に7:3でビールが注げるのはやっぱりビールサーバーです。

家族や友人と大人数で楽しめる

家族で何人かビール好きが居るならもちろんですが、ビールサーバーあれば自宅に友人を招いてBBQと一緒にビールを楽しむことなんかもできますよね。

ちなみにパーティーとかで一回きりでビールサーバーを使いたい場合はハイネケンの5LミニKEGがおススメです。中に二酸化炭素のボンベが入っていて、道具等も必要なしで生ビールが楽しめます。
冷蔵庫で1ヵ月保管できるので、以前は一人でこれを飲んでました。

飲み代の節約になる!?

例えば居酒屋で中ジョッキ350mlは安くて300円くらいです。
1リットル当たりに換算すると、857円

自宅のビールサーバー用に樽生を購入するとして、アサヒスーパードライの樽生10Lが5860円です。
1リットル当たり586円

差は樽生の方が1リットル当たり271円、樽生10リットルだと2710円安くなります。
これが居酒屋の利益なのですが。。。

ちなみに缶ビールと樽生ではネットで調べた限りだとほとんど価格に差はありませんでした。
空になった樽を酒屋に返せば、価格に含まれている樽の容器保証金1000円程度が返金されるそうです。

家にビールサーバーがあったら居酒屋に行くよりたくさん飲んじゃいそうなので節約になるのか?わかりません。

ビールを自分で作るときにボトリング、二次発酵の必要がない

これは海外在住でビール造りを趣味にしている私に限ってのことですが、ビールサーバーがあれば作ったビールを樽(KEG)に入れるので、ビール瓶に小分けしてたくさん栓をする手間がなくなります。

また、ビールサーバーでは二酸化炭素のボンベを使用するので、通常ビールを2次発酵させて酵母に二酸化炭素を作らせて炭酸が効いたビールになるのですが、ボンベの炭酸ガスを強制的に樽に入れることで二次発酵なしで炭酸の効いたビールが作れます。
二次発酵する1~2週間の時間が短縮できて、ビール瓶に入れる手間もなくなるので一石二鳥に効率がよくなります。






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ビールサーバーの種類

ビールサーバーはビールの冷やし方で大きく分けて以下の2種類があります。

空冷式ビールサーバー

空冷式ビールサーバー Kegerator

ビールサーバーのビールの冷やし方で、生樽を丸ごと冷蔵庫に入れて冷やすタイプを「空冷式」と呼びます。
写真は海外で流行っている冷蔵庫ビールサーバー「Kegerator」です。
今回、これを作ります。

瞬間冷却式ビールサーバー

Kirin

樽ごとビールを冷やす「空冷式」に対して、樽は冷やさずにビールディスペンサーで樽から流れてくるビールを瞬間的に冷やすのが「瞬間冷却式」です。
ビールディスペンサーの内部のビールが流れる配管がコイル状になっていて、タップを開いてビールが流れている途中、注ぐ瞬間に冷やされます。
空冷式だと樽を冷やしていないとすぐに冷えたビールが提供できません。瞬間冷却式だと樽を冷やしておく必要が無く、すぐに冷えたビールが提供できます。
業務用として居酒屋で一般的なのがこちら。




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ビールサーバーの仕組み

ビールサーバーの仕組み

ビールサーバーを自宅に置くに当たって、使い方やメンテナンスができるようにまず仕組みを理解する必要があります。

図を見れば分かるかと思いますが、密閉された樽に2本のホースが接続されます。
1本が炭酸ガス(二酸化炭素)のホースがレギュレーターへ、もう一本がタンク内の管を通ってタップへビールが流れるホースです。
炭酸ガスは非常に高圧なのでレギュレーターという減圧弁で圧力を落として、樽の中に圧力がかかることで、タップを開くと炭酸ガス(CO2)がビールを押し出してタップからビールが出てくるという仕組みです。




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ビールサーバー自作に準備したもの

冷蔵庫

中古冷蔵庫

中古の冷蔵庫$25で買ってきました。
ドリルで穴を空ける予定なので新品はちょっと気が引けます。格安の中古品を探してきました。

液化炭酸ガス(ミドボン)

日本だとボンベが緑色なのでミドボンと言われています。酒屋やネット通販で手に入ります。
タンクは貸出で使い終わったら返却することで容器保証金が帰ってきます。

私の居るカナダではボンベを買って、5年に1回の検査に合格したタンクでないと充填してもらえません。$200でガス屋さんで購入しました。

CO2 レギュレーター(減圧弁)

炭酸ガス専用のレギュレーターが必要です。炭酸ガスは非常に高圧なのでタンクへの接続にエアーレギュレーターは使用できません。
ミドボンの接続口はW22-14ですが、W21.8-14でも使用可能とのことです。
海外にいる私が買ったタンクとは規格が違いますが、記事を読んでもらっているのは日本方がほとんどなので紹介しておきます。
W22-14のレギュレーターが欲しい場合はヤフオク等で買える業務用ビールサーバーのレギュレータが合致します。

カプラー(ディスペンスヘッド)

樽ディスペンサー、ビールカプラー、家庭用Sタイプ接続部品
Cuque

業務用の樽生を使う場合、メーカーによってカプラーの形状がちがいます。

日本のビールメーカーの場合
・Sタイプ
アサヒ、サッポロ、サントリー

・Gタイプ
キリン

キリンが飲みたい方はGタイプのカプラーを用意する必要があります。

タップ

タップはアマゾンで購入しました。
黒いメインのレバーの横に小さいレバーが付いているフローコントロールタイプがおすすめです。
小さいレバーで出る量を調整できるので、黒いレバーを引きすぎて溢れる心配がありません。

タップの取り付けは、冷蔵庫の扉に穴をあけたり、タワーを取り付けたりご検討ください。

ホース

私の買ったカプラー、レギュレーターともに外径7mmのタケノコ継手が付いていました。

ホースバンド

ホースバンドは安物だとしっかり締まらず、漏れの原因になります。良いものを使うのがおすすめです。

樽(KEG)

居酒屋やネット通販で生樽が買えます。

カナダでは一般には樽ごとビールを買えないので空の樽を$130で購入しました。




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ビールサーバーを作る

タップの取り付け部分は木材で作りました。

Kegerator 木材カット

今回タップを2つ付けられるように家に余っていた材料を使って、木箱を作ります。
2x4、1x6、1x2材の組み合わせで、木材をカット、穴あけ、ヤスリ掛けしました。

Kegerator 塗装

水性ステインで塗装中。

鬼目ナット

冷蔵庫の上に箱を取り付けるのに鬼目ナットを取り付けます。

鬼目ナット取付

ドリルで下穴を空けて、六角レンチで締め込むと木材にナットが入り、ボルト連結できるようになります。

Kegerator  蝶番、マグネットキャッチ取り付け

塗装が終わったら、蝶番とマグネットキャッチを取り付けてタップの裏側からメンテナンスできるように開閉できる蓋を作りました。

冷蔵庫に穴あけ、作った箱とタップを取付

中古で買った冷蔵庫に穴あけ

木箱を取り付けるボルトの穴はドリルで、ホースが通る穴をホールソーで空けました。

ボルト固定

冷蔵庫の内側からボルトを通して木箱を固定。

ホースを通す大きい穴には3Dプリンターでカバーを作りました。

タップを取付。


炭酸ガスボンベと樽にホースを接続して完成!

完成した自作ビールサーバー

なかなかいい感じにできました。
ビールを注ぐときはボンベの元栓を開いてレギュレーターを20psiくらいが丁度良かったです。初めて使ったときはよく分からず圧力が弱すぎてと泡だらけになってしまいました。
1日中使う訳ではないし、ガス漏れした時の対策としてビールを注いだら元栓は毎回閉めるようにしています。

冷蔵庫内 樽生

冷蔵庫内にKEGを設置。上記では日本の業務用ビールのカプラーを紹介しましたが、自宅でビールを醸造(Home Brewing)できる海外ではボールロックタイプのこのカプラーが一般的です。

日本みたいに普通に業務用の生樽買えるなら栓を開ける工具買って、自分で作ったビール詰め替えて使いたいですけど。カナダでは生樽でビール売っていないので空の樽を買いました。

自宅ビールサーバー 裏側

裏側からメンテナンスできるようにしています。

自作ビールサーバー 木箱の中

作った木箱の内側。
右側に付いてるタップはビールではなく炭酸水サーバーにしました。



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