私はビールが好きで以前まで酒屋でビールを買っていましたが、カナダに来てから自宅でビール造りを始めました。カナダでは作ったお酒を販売しなければ、趣味でお酒造りをすることは合法です。
ビールとワインの製法は酵母を発酵させてアルコールを作り出すという意味ではほとんど同じなのでカナダの醸造用品店ではワイン造り用の道具や材料も購入できます。
ぶどうから果汁を搾りだしてワインを作るのは原価が高く、作業も大変なのでぶどうジュースでワインを作れるのでは?と思って自分なりに調べてぶどうジュースとスーパーマーケットで買える材料でワインを作ってみました。
日本国内ではアルコール度数1%以上のビールを作ることは法律で禁じられています。
本記事を参考として日本国内で自家醸造される場合はアルコール度数が1%以下となるように調整してください。
準備するもの(ワイン1ℓ当たり)
材料
・100%グレープジュース 1リットル
果汁100%のもの。
・砂糖 60グラム
グラニュー糖、ケーンシュガー、ブラウンシュガー等
私はグラニュー糖を使いました。サトウキビから作られるケーンシュガーが天然由来でおすすめです。
・パン生地用のドライイースト 2グラム
道具
・発酵容器
空のペットボトル等、作りたい量に合わせて用意してください。
・ジョウゴ
あると便利です。
・エアロック、ゴムキャップ
エアロック無しでも作れますが、発酵中に雑菌が入るとダメになってしまいます。
・完成後にワインを入れるボトル
ジュースが入っていた空きペットボトルでも構いません。
ぶどうジュースワインの作り方
作り方は基本的にビールと一緒です。ビールより簡単かも。
1.ぶどうジュースは常温に戻しておく。
2.ぶどうジュースを発酵容器に移す。
3.砂糖を発酵容器に入れる。
4.砂糖とぶどうジュースをよく混ぜる。(発酵容器のボトルを栓してシェイク。)
5.ドライイーストを加えて混ぜる。
6.エアロックを付けて常温の暗い場所で1~2週間発酵させる。
発酵は常温18℃~32℃で温度が高いほど早く完了します。
簡易エアロックの作り方
発酵容器のボトルに穴を空けて、ストローや細いビニルホースを繋げる。(ホースの接続部はビニルテープやホットボンド等で密閉。
ホースの反対側を水を入れた容器に浸けて置く。
※エアロックを使わない場合は発酵容器の蓋は密閉しない(ペットボトルの場合はキャップをゆるめておく)。発酵中は二酸化炭素が発生するので容器を密閉すると破裂します!
発酵完了の見分け方
・発酵容器内の泡がなくなっていること。
・試飲してみてジュースの甘みが減りワインの味になっていること。
・発酵完了していない場合は試飲したときに炭酸飲料のように少しシュワシュワします。
ボトリング
発酵が完了したら取っておいたワインボトルに移します。
発酵容器の底にイーストのカスが溜まっているので、ワインは全部ボトルに注がず底の方は残して捨ててしまいます。
発酵が完了していない状態でボトルに移して密閉してしまうと、ボトルが破裂する恐れがあります。
不安な場合は炭酸飲料のペットボトルを使えば圧力耐性があるので破裂しません。
ぶどうジュースで作ったワイン完成!
ワイングラス持っていないので映えない写真ですが、飲んでみました。
しっかりワインの味がします!
ただ、ぶどうジュース感があるのは否めない感じがしますが、甘い系のお酒が好きな方はこのワインが合うはずです。
実際にぶどうからワインを作ればぶどうの皮の渋みが加わって味に深みが出るだろうなと思いました。
屈折計で簡易的にアルコール度数を計ってみたところ9%でした。
結構、酔っ払います。