我が家の電子レンジがある日突然、故障。電源が入っていないかの様に全く動かなくなってしまったので自分で分解してみたところ、ヒューズが切れていたので交換することで修理ができました。DIYで分解・修理の状況を紹介します。
電子レンジ故障の症状
私はカナダ在住なので、我が家の電子レンジはフライパンや鍋で調理する電気コンロの上に取り付いていて換気扇と一体型のタイプです。日本では見たことないので、北米向けなのだと思います。メーカーはSAMSUNGなので、SUMSUNGの電子レンジ自体は日本でも売っているはずです。
ある日のお昼頃、お昼ご飯を食べようと電子レンジを使おうとしたところ、いつも時計が表示されている液晶画面に何も表示されなくなってしまい、ドアを開けたりボタンを押しても全く反応せず電源が入っていないような状態でした。
以前からドアをしばらく空けていると「ブーン」という異音がしたりして、怪しい挙動があったのでついに壊れたか?…という感じ。
コンセントの電源に問題がないか確認
電子レンジの上の戸棚を開けるとコンセントと排煙ダクトがあり、まずはブレーカーが落ちたのかと思い電子レンジの電源コンセントが刺さっていた場所にIPhoneのUSB充電器を繋いでみて、電源が来ているか確認。
普通にIPhoneが充電されたので電源には問題ありませんでした。
電子レンジを自分で分解することを決意
この電子レンジですが、我が家は賃貸で引っ越してきた当初から部屋に備え付けのものでした。ですので大家さんに電子レンジが壊れた旨を報告。なんとかしてほしいと相談していました。
大家さんが新しい電子レンジをネットで探しても同じサイズがないとのこと。そして私が入居する以前にも壊れて交換しており、電子レンジと換気扇一体型だと高価で壊れやすいので換気扇のみにして、電子レンジは別体にしたいとのやりとりを一週間くらい続けていました。
その間、電子レンジは使えず調理も換気扇なしでやっておりついに週末になったので、とりあえず見てみようと自分で分解してみることにしました。
電子レンジにはコンデンサが使用されており、コンセントが繋がっていない電源の入っていない状態でも残留電圧による感電、事故の恐れがありますので分解される場合は十分に注意し、自己責任でお願いします。
電子レンジの仕組みについて下調べしてみる
ネットで電子レンジ故障の原因や修理方法、仕組みについて調べてみましたがこのでんじろう先生のYoutubeビデオが一番分かりやすかったです。
部品構成は多くなく、意外に簡単な作りなのが分かります。
電子レンジを自分で分解
電気的に壊れているのは分かっていたので右側の液晶とボタンがあるパネル内に電装品があると考えて外して見ました。
換気扇一体型なので、ファンで吸い上げた気流が回り込んでいるのか、パネルの中は油と埃が凄かったです。汚いものを見せてすみません…
制御基盤は汚れもほとんどなく、部品のコゲやコンデンサの膨らみなど問題は見当たりませんでした。
さらにカバーを外し進めると、ヒューズ発見!
こちらの基盤はでんじろう先生の動画でも説明のあったマグネトロンからのノイズを除去するフィルターです。
このフィルターを経由して制御基盤の電源へ接続されています。
テスターで導通を測ってみると2本あったヒューズの内、一本が切れていました。
ヒューズが切れているかテスターで確かめるにはブザーが鳴る導通測定のモードか、抵抗を測定して抵抗が無限大だと導通が無いという意味です。
自分が使っている安物のデスターですがアマゾンで600円、送料無料で売ってます。100V コンセントから乾電池の残量測定まで色々使えます。一家に一台あると便利です。
電子レンジのヒューズ交換
電子レンジに使われていたヒューズが250VAC 20Aのものだったので交換品を購入。5個セットで800円くらいでした。
ヒューズ交換の際は電子レンジ本体によって使われているものが違いますのでヒューズ本体に小さい刻印があり、電圧と容量を見て同じものを買ってください。
ヒューズを交換、分解していたカバー等を組み付けてコンセントを接続したら無事に電源が入りました!
換気扇も電子レンジの温め機能も問題なく使えるようになり、修理完了。
想像ですが、換気扇一体型なので水蒸気等が電気回路側に回ってしまい一時的にショートしたりしたの原因と考えられます。
今回、私のケースではヒューズ交換のみで修理出来ましたが、ヒューズが切れた原因が一時的なものでなく部品の故障など電気回路でショートがあった場合はコンセントを接続すると再度ヒューズが切れます。その際は別途電気部品や回路の不具合調査、部品交換が必要です。
以上、参考になりましたら幸いです。