2×4(ツーバイフォー)の木材を天井から床まで突っ張り棒のようにして、壁に穴を空けずに棚を作れるラブリコやディアウォールがDIYで流行っていて非常に便利です。
私が住んでいるカナダではこれらが手に入らないのと、樹脂でできた製品なので3Dプリンターで作れるのでは?と思って、自分でモデリングして作ってみましたので紹介します。
ラブリコ・ディアウォールとは?
LABRICO(ラブリコ)
突っ張り棒のメーカーである平安伸銅工業のDIYパーツのブランドです。
ラブリコのDIYパーツは木材の棚受けやジョイント、テーブルの脚に2×4、1×4材、丸棒用など様々ありますが「ラブリコ」と言うと、この2×4アジャスターがテレビ番組等でも報道されていて有名でこの製品ことを指しています。
ラブリコと後述のディアウォールはほとんど同じ製品ですが、ラブリコはネジ式で木材の突っ張り具合を調整できるので、しっかり突っ張ることができて倒れにくいと人気が高いです。
DIAWALL(ディアウォール)
建築用資材や工具を販売、製造している若井産業のDIYパーツのブランドです。
ラブリコと同じようにディアウォールのDIYパーツは様々ありますが、一言で「ディアウォール」と言うとこの2×4材専用壁面突っ張りシステムのことを指します。
ディアウォールはバネの力で床から天井に押し付けて木材を突っ張り棒とするので、ラブリコと比べると若干弱く、値段もほとんど同じなので人気は低いようです。
ラブリコのネジ式2×4アジャスターを3Dプリンターで自作

Fusion360でモデリング、PLAのフィラメントでInfill30%の設定で印刷しました。
若干底面が反ってしまいましたが、イイ感じです。
モデリングデータとSTLファイルはThingiversにアップロードしましたので、ご自由にご使用ください。

別途、ボルトとナット、ワッシャーが必要です。
ボルト | M8×50mm 1本 |
フラットワッシャー | Φ8 1枚 |
ナット | M8 3個 |

天井と床に当たる面には100円ショップの滑り止めシートをハサミで切って、両面テープで貼り付けます。
滑り止めシートの厚みにもよりますが、2×4木材は天井から床の長さ-40~-50mm程度でカットしてください。
突っ張り具合を調整するときに、スパナでボルトを回せるように丸い部品と四角い部品の間はダブルナットを入れておきます。
自作ラブリコを使ってみた
以前、設置したホームシアター用のプロジェクターがシーリングライト用の穴と壁の側面で突っ張り棒式に取り付けていたのですが、2年くらい使っていて2回落下したので天井から床への突っ張り式に変更したいと思います。

ボルトが縮まった時に、収まるように木材に10mmのドリルで30mm程度穴あけしておきます。

こんな感じで2×4材を突っ張り設置。

突っ張り具合の調整はダブルナットでお互いのナットが閉まる方向に回して調整します。
以前、3Dプリントではなく木材で突っ張り棒を作ったこともありました。

プロジェクター本体はソファーの真ん中に設置したかったのですが、ソファーの後ろに突っ張り棒を置きたくないので2本設置して間に梁を入れる形にしています。

3Dプリンターで作った自作ラブリコを使用して新しいプロジェクタースタンドが完成!
電源はシーリングライト部から取り出し、FireTVstickから映像入力、スピーカーはBluetoothなので配線も少なくイイ感じできました。
但し、強度とかは製品を買った方が間違いなく、安全性は保障できません。
自作品をご使用の際はあまり重い物を載せないようにご注意ください。