私は外出時にiPhoneを使用してノートパソコンへテザリングして仕事等で使用しています。先日、iPhoneのメインキャリアをeSIM化してデュアルSIMにしたあとにテザリングしたところGoogleとYouTubeのページ以外開けなくなってしまいました。この不具合に対して試したことと、解決法について説明します。
eSIM化した際の記事は以下
不具合について
iPhoneからテザリングしているWifiには普通に接続できるものの、ブラウザからGoogle検索した際に検索結果までは表示されるが、検索結果画面から検索されたサイトをクリックした先のウェブサイトが表示されない状態でした。
また、YouTubeの動画は見れました。
例えばGoogleでアマゾンを検索した場合、検索自体は出来ますが
検索結果をクリックしてもサイトが表示されないです。
GoogleとYouTubeしか接続できない原因
調べたところGoogleとYouTubeはIPv6接続に対応しており、その他のサイトはIPv4での接続が必要なので、IPv4接続ができていないようでした。
IPとはインターネットプロトコロルの略でインターネットに接続されたコンピュータ同士のデータ通信の方法を定めた規約のことです。
IPv4はIPバージョン4の意味で第4版のIPとなり、1990年代のインターネット普及共に広く使われるようになり現在も引き続き使用されています。IPv4は32ビットのデータアドレスで42億9496万7296個の登録が可能ですがインターネットの普及に伴い、アドレスの数が足りなくなる状況になったため、次世代のプロトコロルとしてとしてIPv6に移行されつつあります。
IPv6は128ビットのデータアドレスで約340澗(かん)個の登録が可能で携帯電話事業者が提供しているインターネット接続サービスにおいてはIPv6アドレスが標準的に利用されるようになっています。Google、YouTube、FacebookのサイトはすでにIPv6対応です。
IPv4またはIPv6どちらに接続されているかは以下URLをクリックするとどちらで接続されているか確認可能です。
http://v6v4.net/
IPアドレスを手動設定して対策
Windows7 設定画面の開き方
コントールパネル
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ネットワークと共有センター
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アダプター設定の変更
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ワイヤレスネットワーク接続
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プロパティ
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インターネットプロトコルバージョン4
(ここにチェックが入っていないとIPv4無効)
DNSサーバーに不具合がある場合、画像のように「IPアドレス自動的に取得する」のチェックを外してを手動設定すると接続出来るかもしれません。
実際に設定してみたところ、無事にGoogle以外のIPv4のウェブサイトを開くことができました。
しばらくこの状態で使用していましたが、iPhoneのテザリング以外の自宅やその他Wifiに接続する際はIPアドレスを自動的に取得する設定に戻さなければなりません。
iPhone側でAPNを再設定することで解決
iPhone APN設定画面の開き方
設定
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モバイル通信
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モバイル通信プラン
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モバイルデータ通信ネットワーク
iPhoneのテザリング以外は問題無く使用できていたのでiPhone側に問題があると考えて、色々と設定変更を思考錯誤していた所、APNを再設定することで不具合が解決できました。
画像の「設定をリセット」を押してリセット後、テザリング時のIPv4サイトがPCから問題なく見れるようになりました。
リセットしても直らない場合、各携帯キャリアのウェブサイトでAPN設定方法が公開されているはずですので他のAPN設定を試してみるのも手かもしれません。